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〜Stliker〜哀編(23)

[406]  焼き魚  2006-12-08投稿
龍雅の駆るストライカー、ディア=パノスは襲撃して来たジゴクワグマ数体を相手に善戦し、あと1体にまで追い込むが新たに3体のジゴクワグマが現れてその中の1体の攻撃を受けてしまった。
龍雅「クソ!電送系がやられたか…。」
龍雅はコンソールを弾き、右側のサブモニターに機体情報を表示させた。龍雅(格闘系の連続攻撃の指令伝達の速度が落ちたな。…仕方ない…。)龍雅は左の足元に取り付けられた小さなボックスの蓋を開けると中にあった五つのスイッチレバーを上にあげた。
パチッパチッパチッパチッパチッ
龍雅(補助ジェネレータ開放…。)
するとディア=パノスの全ての関節部から凄まじい蒸気が発生し辺りは真っ白になった。
そしてそれが晴れるとディア=パノスの左腕には背中に背負っていた巨大な斧が握られていた。この斧は普通の斧と明らかに異なる点があった。それは持ち手を境にして二本の斧が上下対象に取り付けられているところだ。
龍雅(出力がいまいち伸びないが敵を倒すには十分だ。)
その時、ジゴクワグマ2体が前からディア=パノスに飛び掛かって来た。ディア=パノスは右足を大きく踏み込み、2体を横一閃、一刀両断に切り捨てた。
龍雅は目を細めた。
龍雅(ダブルトマホークの切れ味だけは変わってないようだな…。)
ディア=パノスはバーニアを全開にし、1体のジゴクワグマにショルダータックルを食らわせた。そして食らったジゴクワグマの体が開いたところで右足を大きく踏み込み、ダブルトマホークで下から右上に向かって切り捨てた。
ジゴクワグマ「ブィゴォォォ!!」
切り捨てた相手が倒れた時、その直線上にはあと1体のジゴクワグマがたじろいでいた。
ディア=パノスの強さに恐れをなし背を向け、逃走に入った。
龍雅「逃がすか!!」
ディア=パノスは両手でダブルトマホークを上に持ち上げ水平に回転させて逃走したジゴクワグマ目掛けて投げた。
グゴォォオオオオオオオオオオオオオオオオ!!ジャキィィィイイン!!轟音と共に飛んで行った斧は見事に命中し相手は縦に真っ二つに斬られた。
ジゴクワグマ「グゴォ…ォォォ…。」
相手は悲鳴をあげる間もなく絶命した。
ズドォォォーン!
巨大な斧もその場に転がり落ちた。
そして…
龍雅「第2補助ジェネレータ…発熱し過ぎによる融解…左腕関節部破損…俺もまだまだだな…。」
龍雅は苦笑いするしかなかった。

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