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暗闇の女?

[541]  あぶら翔  2006-12-08投稿
「さっさと始めるから こっちに来なさいよ」そう言うとツカツカと事務室を出て行ってしまった。 順子とのり子は しばらく呆気にとられていた、そして急におかしくなってきた。 「な〜に、あれ」 「いいんじゃない、教えてくれる気になったみたいだし」 「そうですね、行きましょうか?」 「そうね」二人は『やれやれ』と思いながら事務室を出て行った。 三ヶ月も経つと順子も のり子も仕事に大分慣れてきていた。 「のりちゃん今日も終わったら家に来ない?」 「うん、行く行く♪秀君と遊びたぁい」 「あの子ったら、私よりも のりちゃんが来る方が楽しみなのよ、お姉ちゃん今日も来るの?って、嫉妬しちゃうわ」 「ははは、私 秀君の恋人になっちゃいまーす」 「呆れた…」 事務室では いつもの様に二人の笑い声が響いていた。 「た…大変です!」社員の藤川が何やら血相を変えて事務室に入って来た。 「どうしたの?」のり子と順子は それがとてつもなく重大な事だと藤川の慌てぶりで分かった。 「てて…店長と……黒木が…たた…大変なんですよっ!」 「何があったの?落ち着いて!」順子が藤川をたしなめた。 「とと…とりあえず、みんな店長室の前に集まってますんで早く来て下さいよっ!」そう言うと藤川は慌てたのかドアに頭をぶつけて店長室の方に走って行った。

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