携帯小説!(スマートフォン版)

[297]  ゆっきー  2006-12-09投稿
柚木は戸惑っていた。何故ならお財布には未だ月始めだと言うのに1万円しかなくこのお金で何とか次の給料までやりくらなければならない。食費なのだ。しかしいきなりの会社の行事に参加しなければならなくなり会費が四千円もする。ツネが働いたお金をまともに生活費として入れてさえくれれば本来なら二人で働いてる訳だから余裕な筈だ むしろわざわざ柚木が働かなくても済む訳だ。結婚してから働く度にこのような事でいつもみじめな想いをしてきた柚木は今回も又キャンセルしなければならないが会社がでかいだけにいきなりの事で断る理由を考えていた。そうこうしている内にヒロと慎が柚木のそばに来た。ヒロはニッコリ笑いながら柚木に 改めて紹介するよ と言って慎の方を見た。柚木は、気まずそうにうつ向き加減で、えっと答えた。すると慎は照れ臭そうにヒロに向かって「朝、事務所で会ったんだ、名前言うの忘れてたけど、さっきの挨拶でわかったよね、彼女は柚木でしょ」と笑いながら言った。ヒロはキョトンとしながら慌てて話始めた。「何だよ、柚木って呼び捨てじゃ失礼だろ、せめてサンをつけろよ」と少しふてくされて言った。柚木は「あ、平気全然OKその方が親しみやすいから」

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