携帯小説!(スマートフォン版)

[320]  ゆっきー  2006-12-09投稿
柚木がうつ向いているとさっきの三人組が柚木と慎の間に入ってきた。「はーいそこ、ツーショッとはまだ早いからね!席替えしますよ、村瀬部長の隣に座りたい人沢山いるんだからゆっきーチャンずれてね」半、強引に割り込んで来たのはバツイチの小林淳子である。女性社員の中では年齢も一番上でオツボネ様なのだ。慎は困った顔をしながら席を空けた。そして慎の両隣に小林淳子と高橋貴子が座りその向かいに柚木と田中由美子が座った。柚木は作業服のままで長い紙を無造作に束ね、素肌に薄いリップをしているだけだった。お金が無いのと旦那であるツネが化粧をするなと文句を言うせいでしたくても出来なかった。それでも柚木は綺麗だった。髪もさらさらしていて思わず触りたくなる綺麗な長い髪を仕事上束ねているのだがその無造作さがある意味フェロモンを出していた。それに比べて着飾っている事務員三人組は返って品がなく感じる。化粧の厚い小林淳子、ニキビ面の高橋貴子、ポッチャリ体型の田中由美子、顔は普通だが完璧な柚木に比べたら普通以下にも見えてしまう。柚木はそんな自分にさえ自信がなかった。心が貧しさで病んでいたのだ。だからやたらと人目が気になる。

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