〜Stliker〜哀編(24)
龍雅の駆るストライカー『ディア=パノス』はその強さに恐れをなし、逃走に入ったジゴクワグマに目掛け、両手で回転させたダブルトマホークを命中させた。食らったジゴクワグマは縦に真っ二つに斬られ、悲鳴をあげる間もなく絶命した。
こうしてジゴクワグマの群れは全滅した……………………。
ディア=パノスを山車小屋の仮設格納庫に帰還させると龍雅が地面に降りた。そこにはゲンと少し後ろの方に立っている綾香がいた。龍雅が降り立つと直ぐさまゲンが近付いて来た。
ゲン「どうじゃ?久々の相棒は?ワシの整備もあってまずまずは動いただろ?」
龍雅はディア=パノスに振り返りながら感慨深くこう答えた。
龍雅「えぇ、お陰で久々の割りに快調でした。あとはパーツとストライカー自体の老朽化の問題なんでまた自分で修復します。」
ゲンは深くうなずいた。ゲン「そうか…。遠くから戦闘を拝見させてもらったが強引な戦い方は昔とちっとも変わってないようじゃな。」
龍雅は目を細めた。
龍雅「そうですか?軍に士官候補として再入隊した時にきちんと戦術を教わったんですが…。」
ゲンは首を横に振った。そしていきなり声を荒げた。
ゲン「ばっかもぉん!貴様!!あれだけ毎回『市街地戦は考えて戦え!』と言うておるのに!派手な格闘技で道路を破壊したかと思ったらダブルトマホークの風圧でどれだけの民家が破壊されたと思うておる!!本当に訓練を受けたのか!?」
龍雅は声を荒げた!
龍雅「仕方ないだろ!!大体、このままだったら人的被害にまで及んでたんだ!元々、こいつの性能や特性はこうなんだし戦闘による建物等の損壊は弁償しなくていいんだ!そんなことも分からんのか!このクサレ……!!」
龍雅は我に帰った。
龍雅「…すみません。また昔みたいな言葉を使ってしまった。」
ゲンはまた2度うなずいた。
ゲン「口は悪いが龍雅、お前にはそれぐらいの勢いが必要なんだ。かつてのお前にはそれがあった。なのに、お前一体何があったんじゃ!?」
後ろで聞いていた綾香には思い当たる節があった。
綾香(そういえば結奈が『最初は飛び降りようとしていた』とかいっていたような。)
龍雅はうつむいた。
龍雅「…ゲン爺さん…申し訳ありませんがもう俺は遊撃兵じゃないんです。修復がありますんで失礼します。」
立ち去る龍雅をゲンは見届けるしかなかった。
こうしてジゴクワグマの群れは全滅した……………………。
ディア=パノスを山車小屋の仮設格納庫に帰還させると龍雅が地面に降りた。そこにはゲンと少し後ろの方に立っている綾香がいた。龍雅が降り立つと直ぐさまゲンが近付いて来た。
ゲン「どうじゃ?久々の相棒は?ワシの整備もあってまずまずは動いただろ?」
龍雅はディア=パノスに振り返りながら感慨深くこう答えた。
龍雅「えぇ、お陰で久々の割りに快調でした。あとはパーツとストライカー自体の老朽化の問題なんでまた自分で修復します。」
ゲンは深くうなずいた。ゲン「そうか…。遠くから戦闘を拝見させてもらったが強引な戦い方は昔とちっとも変わってないようじゃな。」
龍雅は目を細めた。
龍雅「そうですか?軍に士官候補として再入隊した時にきちんと戦術を教わったんですが…。」
ゲンは首を横に振った。そしていきなり声を荒げた。
ゲン「ばっかもぉん!貴様!!あれだけ毎回『市街地戦は考えて戦え!』と言うておるのに!派手な格闘技で道路を破壊したかと思ったらダブルトマホークの風圧でどれだけの民家が破壊されたと思うておる!!本当に訓練を受けたのか!?」
龍雅は声を荒げた!
龍雅「仕方ないだろ!!大体、このままだったら人的被害にまで及んでたんだ!元々、こいつの性能や特性はこうなんだし戦闘による建物等の損壊は弁償しなくていいんだ!そんなことも分からんのか!このクサレ……!!」
龍雅は我に帰った。
龍雅「…すみません。また昔みたいな言葉を使ってしまった。」
ゲンはまた2度うなずいた。
ゲン「口は悪いが龍雅、お前にはそれぐらいの勢いが必要なんだ。かつてのお前にはそれがあった。なのに、お前一体何があったんじゃ!?」
後ろで聞いていた綾香には思い当たる節があった。
綾香(そういえば結奈が『最初は飛び降りようとしていた』とかいっていたような。)
龍雅はうつむいた。
龍雅「…ゲン爺さん…申し訳ありませんがもう俺は遊撃兵じゃないんです。修復がありますんで失礼します。」
立ち去る龍雅をゲンは見届けるしかなかった。
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