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ゲーム(2)

[821]  新家 りょう  2006-12-10投稿
「あ…ん……。と…うや…」
「いい声だね。ミキちゃん♪」
「は…あ……ああああ!」

イッたか。

「じゃあね。ミキちゃん。もう来ないでね。」
「え?透矢?…透矢!!」

泣いとけ。女の武器は涙だもんな。
アホらしい。

その時だった。

ガラガラガラ!

「仁井くんいる〜?ここにいるって…き…いた…ん…だけ…ど?って、え?!」

松井先生だ。見つかっちまったか;

「先生えっちだね♪」
「ここ生徒会室…だよね?!」
「ん〜?俺専用ホテル…かな♪」

先生は戸惑いを隠せないようだった。
なぜかかわいいと思った。だからといって恋などをしたのではない。女として認めたみたいだな。

「ミキちゃん…出てって。」
「え?」
「早く。嫌いになっちゃうよ?」

バタバタバタバタ!

「何?先生。用あったんでしょ?」
「あ…うん。」

怒ることも忘れたらしい。

「これ文化祭の資料なんだけど。」

こいつ処女?23だっけ。
俺は我慢できなくて抱きしめた。

「仁井くん!」
俺をつきはなした。今にも泣きそうな顔で。

「からかわないで。」
「からかってないよ。おいで。」

俺はもう一度抱きしめた。今度は強く。

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