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鈍色の想い?

[365]  シーさ〜  2006-12-11投稿
仕事も終わり僕は家へと向かった。久しく遊びや飲みに誘われてはいない。まあ一回も行ったこともないが。誘われなくなったと同時に僕は変人扱いだ。言いようのない孤独感に少し寂しさを感じた。
 部屋の前に着くと部屋の電気は消えていた。まただ。仕事の後にこれが面倒だ。玄関を開け部屋に入ると彼女は座り込みただじっと俯いていた。ぼくはただ彼女を抱きしめた。これが一番の方法である。彼女は僕の胸で泣き出す。それでも僕はただ抱きしめるだけだ。そう、ただ抱きしめるだけだ。そこに僕の気持ちはなんら介入しない。あとは彼女が泣き止むのを待つだけだ。
 いつも通り泣き止んだ。そのタイミングでぼくは立ち上がり。電気を点け、食事の用意を始める。何事もなかった様に。僕は台所な前へと立ち、鍋へと手をやった。
「なんで何も言わないの。」
えっ!僕は驚きを隠せなかった。

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