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Jumpin' Five 39

[337]  曽根菜由美  2006-12-11投稿
楽器をつけての練習、ということで、3級指導員の有資格者の2人はピットに回った。
 さらってあって、演奏し慣れている曲を演奏するのだが、足とバラバラになってしまうのは、初心者にとってはいたしかたないことだ。まぁ、急にはうまくならないのだが、ある程度形になったところで練習は終わった。
「悪いけど、アンサンブルちょっとやりたいもんで、アンサンブルで使う楽器とそうでない楽器に分けてくれるかな?」
そうか、早く終わったところで、アンコンの練習か。そいつは頭いい。
 それなら〈トルコ行進曲〉の方も合わせてみたい。あの曲をまだ1度も合わせてなかったので、そろそろやっておきたいのだ。私と美加で、美加の短大の楽器を勝手に借りて、2人では鍵盤の合わせをやってある。(私の学校の吹奏楽部の部活のない日に忍び込んでやる、という手もあったが、吹奏楽部に休みがなかった。)あとは、打楽器群の入りができるかどうかである。
 でも、そうすると、ある楽器は全て必要。ティンパニも。
〈Jumpin' Five〉の方なら、マーチングの楽器でやれば良い。
「どうしよう…。〈トルコ行進曲〉の方、やりたいけどな。」
岩田さんは、私と同じことを考えていた。
「やってみよう。1回だけ。〈トルコ〉の方。それから、〈Jumpin' Five〉をやっていこう。いいかな?」
「僕はいっこうに。興味深く聞かせてもらうよ。」
進一さんだ。彼は楽器運びに使われている。かわいそうな人。
 さて、〈トルコ行進曲〉は、意外に通った。テンポが遅いせいだ。
「これで、テンポが上がるか、だな。じゃあ、積んじゃってくれる?」
うおー、鍵盤大解体。シロフォンのこの解体は、私もいるあてオケでしょっちゅうやってきた。なんたって、分解したらゴミに近いものがある。こうして、分解された鍵盤とティンパニが積まれて、マーチングの楽器だけで〈Jumpin' Five〉が行われた。メンツは、S.Dr1番が美加、S.Dr2番は私、S.Dr3番は富山くん。そして、シンバルが岩田さん、B.Drが畑中さん、となった。これは本番のメンツである。
 しかし、今日は畑中さんがいないので、進一さんが叩いたっていうのは嘘で、さみしく4人でやった。5人揃う日が今度はいつ訪れるか。それがすごく不安であった。
 こうして、2〜3回通して、楽器を積みこんで終わりとなった。
 マーチングもアンサンブルも、先行き不透明といった感じである。

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