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Loveから生まれたもの

[390]  AIKA  2006-12-16投稿
はじまりの章
1…告白

「あの…好きです」
え!?でも…私、あなたの事…

「はぁ?告られた?」
教室の机をあわせてお弁当を食べている理奈と舞が聞いてくる。
「うん。でもなんでかな〜。愛花全然その子知らないよ?」
佐藤愛花がそう言うと、二人は顔見合わせる。

そして帰り道…
愛花は今日告白された相手、園部海斗と帰る約束をしていた。
海斗は愛花とは違うクラスで中学も違う学校だった。
「佐藤さん…」
龍也は愛花をみつけると、校門の前で呼び止めた。
「園部くん…。ごめんね待たせちゃって。」
「うぅん、大丈夫だよ」
二人は帰り道を歩き始めた。
可愛い顔してるなぁ…

背、愛花より二十センチぐらい高いな…

愛花は黙ったまま龍也をジッと見つめていた。
「あの…見られ続けているとすっげー緊張するんだけど…」
愛花はパッと目を反対側にそらした。
「ごめん!」
どんどん顔が熱くなる。
「いや…別に平気だよ。少し恥ずかしかっただけ…」
龍也の顔をもう一度見てみると、愛花と反対側を見て、一生懸命顔を隠している。
プッ…
愛花はおもわず笑いをはいてしまった。
「なに笑ってんだよ!」
「アハハっ!だってだって…顔隠してるつもりかもしれないけど、耳が真っ赤だから顔も赤いんだろうって分かっちゃうもん」
愛花は笑いながら言った。
「まじかよ…俺耳赤い?最悪…」
龍也も笑いながら言った。
それから二人は緊張がほぐれ、家につくまで楽しく話した。
「じゃ、愛花ここだから…」
家の前で愛花は立ち止まった。
「うん。じゃ、また明日…。あとさ、今日の告白、返事いつでもいいから。」
真っ赤になりながらも言っている龍也に愛花は、きゅんとした。
「うん…。分かった。じゃあね」
愛花は家の玄関を開けた。
「佐藤さんっ!!」
急に叫ぶ龍也に愛花はバッと振り向く。
「あのさ…また明日も一緒に帰っていいかな。今日話しててすっごく楽しくて…」
愛花の頬が赤に染まる。
「うん…いいよ」
その言葉を聞くと、龍也はうれしそうな顔で手を振り帰っていった。
バタン…
家の中に入ってドアをしめると、その場で愛花は立ち尽くす…。
ドクンドクン…
心臓の音が聞こえていた。

愛花…園部くんともっと一緒にいたいって思ってる…
どうしてかな…
初めて話したばかりなのに…


それは小さな恋のはじまりだった…

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