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桜?

[460]  ちえ  2006-12-17投稿
昭和51年3月
桜の開花の頃


ちえは生まれた。

新しい家族の誕生に
皆幸せだった。


それから何年かが過ぎ…

ちえは物心がついた頃には父親が居なかった。

母は ちえが4歳の頃に再婚をした。

同時に母のお腹の中には新しい命が宿っていた。


ちえは自分の妹か弟が生まれるのをワクワクしながら待ち望んだ。


昭和56年3月。

ちえ5歳の誕生日に
妹が生まれた。

ちえにとっては最高の誕生日だった。


だが

その幸せとは裏腹に
新しい父親からの虐待が始まった。


妹が生まれ
母は程なくして仕事に復帰した。
母は水商売をしていた。

夜は
ちえと生まれたばかりの妹、父の三人で過ごす。


ある日
妹が泣き出したが
父が放ったらかした時があった。

ちえは
「お父さん?とも(妹)泣いてるで?」

父は聞く耳を持たずにテレビを見ていた。

気になったちえは
妹のベビーベッドへ向かい、(あ きっとオムツが汚れてるんや)と気付き、オムツの交換を始めた。

その瞬間

父はちえを殴り
「お前が触るな!」と言い放った。


ちえはただびっくりしたのと
急に殴られた痛みから
泣きじゃくった。



母の前では
ちえを大事にする父。

だが虐待はどんどんエスカレートし

いつしか全く気付いてなかった母も

ちえの体にある痣を見て父に問いただした。


それから父は本性を表したのか
毎日ちえの目の前で母を殴った。


ある日 そんな生活に耐え切れなくなった母は
ちえと妹を連れ 家を出た。


雨の中 妹を抱き 私の手を引き
母は実家に向かった。




半年後
母は新しくアパートを借り
3人での新しい生活が始まった…

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