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近辺警護?

[788]  森田  2006-12-18投稿
いつも姉と比較されて生きてきた。


私達姉妹はお金持ちの娘。


おしとやかな姉と活発な私はいつも比べられた。


私の話し方、趣味、学力、何をするにも姉と比べられ、両親に罵倒されてきた。


でも姉はいつも私を庇う。


昔から両親に怒られる私をいつも庇うお姉ちゃん。


すごく憎い。憎い。憎い。


姉は偽善者だ。


惨めな私を心のどこかで笑い、哀れんでいる。


人に優しくしていれば自分はいい人でいられると思ってる。


そして自分はなんていい人だろうと、優越感に浸る。最低な女。


忌々しい…。


姉に慰められる度に胸の奥から殺意が込み上げる。


殺してやる…。


いつか殺してやろうとナイフを買った。


そして時はすぐにきた。





望『今日ねっ、従兄弟の之秀君が遊びにくるんだって』


之秀…確か姉の婚約者だか許婚だとか。


望『もう私楽しみでいてもたってもいられませんねぇ』


その言葉を聞いた途端、黒い感情が私を支配した。




何をしたのかはあまり覚えていない。


ただ、私の部屋が部屋が姉の血で汚れていた。


今まで姉を動かしていた物が部屋に何個も落ちている。


胸の奥がすーっとした。


騒ぎに駆け付けた母が悲鳴をあげた。


五月蠅かったので黙らした。


その後は…後は…。


お父さんがなんとかしてくれた。

妙に優しかった、気持ち悪い。


変な薬も飲まされた。

その結果、今の私がいる。

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