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愛の鎖に縛られた初恋第1章

[423]  井口  2006-12-18投稿
私の名前は小堺あみ。 今日ね、学校帰りに男子学生3人位に声かけられたんだ。 あそぼうよって誘われたんだ。 でも私、急いでたから断ったんだ。 でもね、その男子学生の人達が私の手を掴んで無理矢理連れて行こうとしたんだ。 だから私は手を払って逃げたんだ。 必死に。どこまでも・・・でも男子学生達はずっと、おいかけてきたんだ。 私は逃げたけど、転んじゃった・・・・。 男子学生達に追い付かれて私はどうなるんだろうって思ったよ?そしたらね、夢のように知らない男の子が来て私を助けてくれたんだ。 その男の子は男子学生達を追い返すと私のことを見たんだ。 ずっと。孤独に満たされた瞳で。 私はドキドキしたよ。だって私を助けてくれた寡黙な男の子がじっと私のことを見てるんだもん。 私は意を決して彼に「助けてくれてありがとう」 と、言ってみたけど彼は黙って私を見ている。 「あの・・・あなたの名前は?」 なんでそんなこと聞いたんだろう。 でもその質問だけ彼は静かに、でも響きのある声で答えたんだ。「俺は・・・麻宮慎司・・・」 彼は、麻宮慎司と言うんだって。 私はありがとうってもう一度言って元いた道を戻ろうとしたんだけど彼が、おもむろに「もう遅いから家まで送るよ」 って言ってくれたんだ。 知らない男の子と、夜道を二人っきり。 私はさっきより激しく胸をドキドキさせた。でも彼なら・・・そんな期待もあったからご好意に甘えることにしたんだ。 でも、現実の方はそんなに甘くなかったんだよ。 あっという間に家に着いて彼と別れることになっちゃった。 別れ際に彼が・・・「また会えるよ」 そう言ってくれたんだ。私、うれしかった。私は少しはにかんで「うん!」 そう言って彼と別れた。私はその後気付いたんだ。彼に、恋していたことに・・・・・。

感想

  • 5986: 良いんじゃない? [2011-01-16]

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