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Jumpin' Five 49

[350]  曽根菜由美  2006-12-21投稿
「すみません、遅くなりまして…。」
私は、申し訳なさそうにホールへ入っていった。ところが、岩田さんしかいない。なにっ!この出席状況はっ!ホントにアンコン出る気か、このパートはっ!
 とたんに力が抜けたような気がした。岩田さんは進一さんと話していたので、あいさつは返ってこなかったし、美加と富山くんの二人ともいないって、どーゆーこと?
 私は、吐き気がして、荷物を置いて、ホールの外に出た。廊下に椅子があり、そこへ座って休んでいた。チューニングが終わるのを見計らって、中へ入った。中の暖房が、熱っぽい体に却って不必要となっていた。…というか、暖房がかかっていても、寒い。
 宮川先生が前で指揮をしていた。数々の曲の初見大会が行われたが、いつどこで使う曲なのか、見当もつかない。いつのまにかやらされている、そんな感じがする。選曲だって、誰がしているのか、わからない。宮川先生もいくつか出すだろうが、すべてではない。そこが変なバンドといえば、変だ。
 私は、きっと何年かしたら役員になろう。
 役員になって、少しでも、練習環境が整うように頑張ろう。
 今の私の、ひそかな野望である。
 とはいえ、今のこの体をどうにかしなくては…?!結局、私は合奏後の楽器運びの途中で、楽器庫の中で倒れて、進一さんに送ってもらうハメになってしまった。
 おっと、団員の人には気づかれないように、だ。
 家に着くと、38度を越す熱で、次の日は休んでしまった。(あと3日)やはり、パターン通りになってしまい、3クラスも自習になってしまった。アンサンブルも遅れてるし…。お〜い、なんとかしてくれ。

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