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Jumpin' Five 52

[452]  曽根菜由美  2006-12-24投稿
ごめんね、進一さん。私から言い出した約束なのに…。
 今日は、進一さんに送っていただいたけれども、あまりに話しづらい日であった。いつもよりも口数少なく、家路に着いた。

岩田さんから、畑中さんの連絡先を教えてもらっていたので、私は次の日、電話をしてみた。幸い、自宅にいらっしゃったが、私は、思わず妙なことを口走ってしまった。
「明日か、あさってか…どこかでお会いできませんか?」
もっとましな言い方はないのか?これじゃあ、単なるナンパだぞ。それこそ、誤解たっぷりの部内恋愛に発展しかねない。
「ちょっと話したいことがあって、電話じゃちょっとナンなので…。」
もっと怪しいな、うん。全く、岩田さんが悪い。こんな大役を私に押しつけるなんて!
「あ、いいよ。今日でも構わないよ。今日の方がいいんじゃないかな。」
なんで?私は考えた。はっ、今日は12月25日、クリスマスやないかいっ、ヤバイっ!畑中さん、誤解してるぞ。なんとかしなくちゃ…。
「すみません。突然電話しまして…。番号は岩田さんから教えてもらいました。今日…は、私の方が都合悪いので、明日にしていただけませんか?」
「明日?いいよ。」
ふぅ。こうしておけば、少しは誤解が晴れる。今日の都合が悪い…なんてウソだ。

そういえば、昨夜のクリスマスイブは、進一さんとは、ごく普通に過ごしてしまった。私は、単に忘れてただけだけど(←鈍感)、進一さんは、あまりこだわらないのかな、そういうものに。そんな風には見えないけどな…。
 そうだ、今日会おう。どうせ都合悪いコトになってるんだから、用を作ってしまえっ。
 えーい、電話するぞ。いなかったら、ベルで捕まえるもーん。

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