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リトルブルー??【先天性漣能力者】

[530]  あヤッペ  2006-12-24投稿
佐竹[まさか地球出身者に先天的な《炎上系》が出るとはなぁ...まいったな]

佐竹が少し驚いている青をチラリと見て苦笑いする

サクラ[先天的ってことは、生まれつきこんな強力な漣を体に溜めてたってこと!?]

サクラは驚きを隠せなかった
佐竹が言ったこととあまりに矛盾していたからだ。

『漣はアルマニスクにしか存在しない物質だ』
なのに地球出身の青は生まれつき漣を持っていたことになる
佐竹[このケースは珍しいけど、どうやら青の両親のどっちかが、あるいは片方がアルマニスク人とゆうことになるなぁ]

佐竹以外のみんなが動揺する、
とくに青とサクラ

サクラ[でっ、でも青のお母さんはバリバリの地球出身でしょ!!お父さんは...]

クーロン[???
どうかしたの?サクラ]

サクラが口を閉じる。少しうつむいて、
ザックも頭を傾げ。
その謎は青に向けられた、

青[ん?なんだよお前ら]

青は自分を見ているザックとクーロンにビックリしている
そんなことは関係ないと言わんばかりにザックとクーロンが青に近寄る

青[親父か?俺が十歳の時に失踪したらしいぞ、よく知らんけどな!!]

青がワハハと笑い飛ばしたが、サクラはキッと顔を上げて青に強烈なビンタを食らわした

サクラ[っ..!自分のお父さんでしょ!!!?
なんでそんなに笑って話すの!?
悲しくないのぉ...?]

青の両肩を持ち、大きく揺らすサクラの顔は涙でグシャグシャだった

青[なぁ〜んでお前が泣くんだよ!!
ハハハハ、わっかんね..]

バシッ
またビンタ

サクラ[...私だったら悲しくなる]

が、青はまだ笑っている。
そして

青[悲しいのなんてよ!十歳の時に、全部置いてきたし]

佐竹[・・・]

佐竹はそれを止めようとはしなかった。どこか、悲しそうな感じでそれを見ている

クーロン[気付かなかった...、いつもふざけてるから]

クーロンが隣にいるザックにだけ聞こえるくらいの声でつぶやく。
ザック[あぁ。でもな親父がいないのは
あいつだけじゃねぇと俺は思う。特別あつかいされたくなかったんだろ]

笑い飛ばす青、
しかし、内心では
とても寂しかったに違いない。

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