空白?
事の起こりは約一時間前。尚が高校の正門を出て、自宅マンションと学校の中間に位置する公園の横道を歩いていたときだった。
寒さに俯きがちだった視線をふと上げると、激しく周りから浮いている女の子がいた。
くるんとした顔の可愛さはともかく。
この十二月に、半袖に半ズボン。見ているほうが寒々しい。
しかし本人は至って平気そうに、ガードレールに腰掛けて、きょろきょろと周りを見回している。
(関わりあいになりたくない女)
尚は一目で彼女をそう結論づけると、さっさと通り過ぎようと思った。しかし、細い道の前方には、腕を組んで歩くカップルがいて、追い越すことができない。
(まぁ、関わりあいにならなきゃいいんだし)
そう考えた尚は、結局カップルのあとについて歩くことにした。
そのときだ。
カップルの女性が振り回した鞄が、ガードレールに座っている少女に、すれ違いざまあたりそうになる。
少女は驚いたように体をそらせる。けれど、彼女が座っていたのは、本来座る目的で作られていないガードレール。
少女の体は、車道へとかしいでいく。そして、お約束のようにトラックが勢いよく近づいてきた。
尚はとっさに走りだしていた。
寒さに俯きがちだった視線をふと上げると、激しく周りから浮いている女の子がいた。
くるんとした顔の可愛さはともかく。
この十二月に、半袖に半ズボン。見ているほうが寒々しい。
しかし本人は至って平気そうに、ガードレールに腰掛けて、きょろきょろと周りを見回している。
(関わりあいになりたくない女)
尚は一目で彼女をそう結論づけると、さっさと通り過ぎようと思った。しかし、細い道の前方には、腕を組んで歩くカップルがいて、追い越すことができない。
(まぁ、関わりあいにならなきゃいいんだし)
そう考えた尚は、結局カップルのあとについて歩くことにした。
そのときだ。
カップルの女性が振り回した鞄が、ガードレールに座っている少女に、すれ違いざまあたりそうになる。
少女は驚いたように体をそらせる。けれど、彼女が座っていたのは、本来座る目的で作られていないガードレール。
少女の体は、車道へとかしいでいく。そして、お約束のようにトラックが勢いよく近づいてきた。
尚はとっさに走りだしていた。
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