精一杯の恋
【 第2話 】
〜職員室〜
先生「お前・・・その格好いい加減にしろ!」
亜希「・・・うざ」
・・・学校の職員室で先生に囲まれている生徒が1人。
田中 亜希。
高校2年なりたての春・・・
明るめの髪に
着くずした制服。
誰からも分かるメイク。
私はいわゆる『問題児』だった。
先生「お前がいるから学校が乱れるんだ!」
亜希「ハァ?私以外にもたくさんいるじゃん!」
先生「だけどお前はなぁ・・・!」
亜希「・・・」
ウザイ。
先生5人がかりで私を囲む・・・
警察きどりかよ。
亜希「帰るから。」
私は先生を押しのけて帰ろうとした。
先生「ちょっと待て!」
1人の先生が私の肩を掴んだ。
亜希「触んな!」
すぐさま振り払った。
先生「・・・」
亜希「アンタら・・・うざいんだよ。」
近くの椅子を蹴って
私は職員室を出た。
この時の私の目は
・・・死んでいた。
過去に大きな傷を負っていたのだ。
左手には無数のリストカットの跡。
私は誰かに・・・
自分の苦しみを
気付いて欲しかったのかも知れない。
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