詩
自分への嫌悪を拭い去ってしまいたい。
何処へ行くのか解からない、ただひたすらに歩いて歩いて歩いて、
真っ白な世界に黒を落としてしまいたい。綺麗であることが
こんなに苛立つ。黒く染め上げてしまいたい。
躊躇いなんて忘れてしまった。いつも戸惑ってばっかりだったのに。
何となく見上げる空はいつも濁りの無い青色。
ただ何となく過ぎていくだけの時間。そして、日常。どれだけの時が、
今までに流れ、過ぎていったのだろうか。
考えたことも無かったのに、今更のこの感情は何なんだろう。
無駄に過ごした時への「償い」
踏み出せなかった事への「償い」
汚してしまった自分への「償い」
兎に角「償い」
罪悪感?そんなもの、今更あるのか。
あったらこんなことにはなっていない筈なんだ。
何も答えなど無い。吹き抜ける風が空しさを募らせていく。
放って置いて、朽ちていくまでには
きっと 平気だろう 恐らく。
誰にも見つかることなく。樹海の中一人佇んでいれば、
近くに自然とやって来る。
激しく、沸々涌いてくるけどそんなもの追っ払って、
傷付けた剣を翳して。
撓る弓矢は折って捨てて、
この手だけが頼る術。
掻きわけて、一直線に進みつづけることがどれだけ困難なことか、
そんなの分かりきってる。
でも、ここで迷ってさまようよりはよっぽどいい
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