まっかなりんご?
僕は、一ノ瀬久和。高校2年生。例の中3の時の彼女、未帆とは、中学を卒業するときに分かれた。それ以来彼女はゼロ。気になる女子も・・・・・・いない。その気になれば彼女の1人や2人くらいすぐ作れる。でも今は本当に高校生なのかと思ってしまうほど、欲求はないし、男友達とつるんでいたほうが楽しい。
放課後、僕は一人で駅までむかっていた。携帯を取り出し、時間を見た。[6:30]日が暮れかけ、辺りは薄暗い。細いわき道の方へ入って行くと、人気はなく不気味だ。高2だというのに、こういうところは正直苦手だ。肩にかけたリュックサックからウォークマンを取り出し、耳にはめようとした。そのとき、どこからか声が聞こえた。よく耳をすますと、落書きだらけの倉庫のようなところから、かすかに
「や・・くだ・・・さい・・・。」
と、女子だろうと思われる声が聞こえた。僕は無造作にウォークマンをリュックサックに入れ、その倉庫にむかって走った。
倉庫の中に入ると、すみの方で僕の高校の制服を着た男が女の子のスカートの中へ手を入れようとしていた。僕はその男を一発殴り、女の子の手を引いて走った。
ひたすら走り、人気のある公園まできたところで、女の子の手を離しひざに手をついて、はぁはぁ息をしながら、女の子のほうを見た。ひっくひっくと息をつまらせながら泣き、そこに立っていたのはなんと・
・・・・すこしウエーブのかかったこげ茶色の髪を耳にかけていて、小柄の・・・・
あの学校のマドンナ・・・奈留美だった・・・!
放課後、僕は一人で駅までむかっていた。携帯を取り出し、時間を見た。[6:30]日が暮れかけ、辺りは薄暗い。細いわき道の方へ入って行くと、人気はなく不気味だ。高2だというのに、こういうところは正直苦手だ。肩にかけたリュックサックからウォークマンを取り出し、耳にはめようとした。そのとき、どこからか声が聞こえた。よく耳をすますと、落書きだらけの倉庫のようなところから、かすかに
「や・・くだ・・・さい・・・。」
と、女子だろうと思われる声が聞こえた。僕は無造作にウォークマンをリュックサックに入れ、その倉庫にむかって走った。
倉庫の中に入ると、すみの方で僕の高校の制服を着た男が女の子のスカートの中へ手を入れようとしていた。僕はその男を一発殴り、女の子の手を引いて走った。
ひたすら走り、人気のある公園まできたところで、女の子の手を離しひざに手をついて、はぁはぁ息をしながら、女の子のほうを見た。ひっくひっくと息をつまらせながら泣き、そこに立っていたのはなんと・
・・・・すこしウエーブのかかったこげ茶色の髪を耳にかけていて、小柄の・・・・
あの学校のマドンナ・・・奈留美だった・・・!
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