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科学の塊 6

[714]  怠け者  2006-12-27投稿
目の前には青い海が広がっている。 海面は太陽の光りを受けてキラキラと輝き空を映していた。
海中には小さな魚の群れが泳いでいたり、海草等がゆらゆらと揺れていた。

「きれい…」

「おっ、お嬢ちゃんもそう思うかい?オジサンもそう思うよ」

そして2人で海をみつめ、数分が過ぎる。

「わたしはヨナ・クルトラ。お嬢ちゃん、名前は?」

「ヘル。ヘル・パイシズ」

「変わった名前だね」

「ねぇヨナさん、スクェンに行く船は何処にあるか知ってる?」

「それならわたしの所だよ。おいで」

今は少しでも早くスクェンに行きたいので黙ってついて行く。
10分位歩くと、前に大きな建物が見えてきた。

「お〜い!お客さんだぞ!」

すると中から1人の若い男が慌てて出てきた。

「社長!どこにいらしてたんですか?」

隣りにいるヘルをみると顔色を青くして叫ぶ。

「あ!あ!あ!社長!駄目です!いけません!いけませんよ!捕まってしまいます!」

「なに言ってるんだ君は?『お客さんだ』と言ったばかりだぞ」

「す、すいません!」

「まあいいよ。すまんね、騒がしくて」

話しながら観光社に入る

「別にいいですよ」

接客用のソファーに案内され座り、話を続ける

「そうだスクェンに行くんだったね」

「はい」

「海上コースと上陸コース、どちらにする?」
「上陸コースです」

間髪入れずに即答する。

「それなら水着みたいなものは持っているかい?」

「なんでですか?」

「岩礁だらけで船が殆ど近寄れないんだ。だから上陸コースの時は島まで泳いでもらっている。荷物は木製の鍋に入れて、浮き袋を周りにまいて浮かせている」

「そうですか…それなら、明日の昼頃にまた来ます」

軽くお辞儀をしてから観光社を出て、今日の宿を探していると男が話しかけてきた。

「君1人?今夜一緒にどう?」

〜続く〜

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