携帯小説!(スマートフォン版)

トップページ >> SF >> 〜Stliker〜哀編(40)

〜Stliker〜哀編(40)

[453]  焼き魚  2007-03-05投稿
龍雅がストライカーの積み込みの手続きに向かっている間、綾香はディア=パノスの左足に寄り掛かっていた。
静かな風の音だけが辺りを支配した。
綾香が夢心地に浸るにはそう時間はかからなかった。
しかし、直後の事だった。
突然風が激しくなり、緑の葉が空へと舞い上がる中、五メートルくらいの鷹の巨大生物が上空から綾香目掛けて急降下してきたのだ。
綾香が目を開いた頃には猛スピードで接近する巨大な鷹の姿しか映らなかった。
とっさに身を伏せる綾香であったが鷹は正確に綾香に狙いを定めていた。
その時、鷹の右横から何かが体当たりをして金属音の混ざった激しい接触音と共に鷹は左に吹っ飛んで行った。
綾香が目を開き、上を見上げるとそこには真紅に染め上げられた機体が鷹の方向を見つめ仁王立ちとなっていた。
ディア=パノスより一回り小さい。
その機体は背中に黒い羽が取り付けられている。
その羽はまさに悪魔の物と思われるくらい恐々しいものだった。
鷹はすぐに起き上がり、真紅のストライカーに突撃攻撃を仕掛けて来た。
すると真紅のストライカーは受け止める態勢を取り、鷹の両羽を掴むと直上ヘ放り投げた。
すぐに真紅のストライカーはその悪魔のような羽で羽ばたき右の拳を鷹に向かって突き出すと拳に光の玉を集結させ、鷹の腹部に命中させると鷹は激しい光と共に粉々に砕け散った。
その光景を目の当たりにした綾香は言葉を失った。
すぐに真紅のストライカーはディア=パノスに横付けする形で綾香の目の前に降り立った。
胸部のハッチが開き、迷彩服に身を包んだ一人の赤髪の女性が降りて来た。
女性「大丈夫か?少し手荒な真似をしたけど…」

綾香はミニスカについたホコリを払いながら答えた。

綾香「あ…うん、大丈夫…です。…アリガトウゴザイマス」

お礼の言葉が苦手な綾香であるがなんとか言い切った。

女性「よかった…そう言えば…」

女性は綾香の後ろに立っていたストライカーに目をやった。

女性「そのストライカーはもしかして…」

その時、龍雅が駆け寄って来た。

龍雅「綾香!!怪我はないか!?っくそ!敵はどこ行った!」

綾香「てゆうかどこ行ってたんだよ!!龍雅!!この人に助けられなかったらもう…」

綾香が指す方では女性が不敵な笑みを浮かべていた。

感想

感想はありません。

「 焼き魚 」の携帯小説

SFの新着携帯小説

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス