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処刑生徒会長第二話・37

[863]  まっかつ  2007-09-15投稿
『そうだ、こいつの腹ってどうなってんのかな?さぞかしどす黒いはらわたで満たされてんだろうなあ』

そう言って誰かがチェーンソーを持ち―\r

その先をはだけられた一条フサエの臍に押し付け、起動させた!

ガガッ ガガガッ

チュイィィィィィィン

ブババババババババッ ブババッ

ブババッ ゴバァァァァァッ
ゴボゴボゴボボッ!

ミキサーが果物を砕く粘っこい音が辺りに響き―\r

チェーンソーは事実、内臓までかきまわしずたずたに切り砕きまくった!!

切り開かれたフサエの腹からは、皮下脂肪やら腸の断片やらが回転刃に掻き出され、歩道1面を白にピンクに化粧する。

男がチェーンソーを止め、腹の中から出すと、切れ切れになった内臓が、ゆっくりと押し出されて、路上に達した。

糞尿に酷似した臭気が漂う中、男はチェーンソーを乱暴に棄てた。

『ふん、案外普通じゃないか。自己愛過剰な奴だからこそ、却っててめえの体は大事にする物なのかな?ああ、それとも真っ黒なのは脳みそだったか』

もう、一条フサエに息は無かろう。

また、ここで病院に搬送しても、助かる見込みはない。

だが―\r

『油断しちゃ駄目よ!!確実に死なせなきゃ』

一人の女性が再びチェーンソーを起動させ―\r

『このぉぉっ あくまがぁぁぁぁっ!!!!』

チュィィィィィィィン

ジュバァ ガガガガガガ

ぼとり







一条フサエの首が斬り落とされた―\r










『い―いやああああああアアァァァァァァッ!!!!!!』

一条フサエの死体を巡って、遺族同士の奪い合いが始まる中、歩道に両手を突いて九重モエの泣き叫ぶ声が虚しく響く。

周囲に集まった見物人達は、ただ面白そうにそれを眺め、携帯に撮り、飽きたものは足早に帰るのみ。

どうやらテレビ局も来たらしいが、彼らが真相を知る事はないだろう―\r







やった―\r

俺は勝ったんだ―\r

ナツの仇を取ったんだ―\r

梅城ケンヤの頬に、一筋の涙が流れた。

―だが

―なんだこの虚しさは?

―この哀しみは?憐れみは?

―悪いのは一条フサエじゃないか

―だから正義の裁きを下したんじゃないか

それなのに―\r

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