「涙腺」 (1)
去年の8月17日
PM11:54分
俺の彼女は
死んだ
大好きなヒマワリの花に囲まれて
彼女の目は最期まで
澄んでいた
ずっとずっと
俺を見ていた
あのとき程
神様を頼ったことはなかった
お願いだから・・
彼女を救ってほしい・・まだ伝えきれてないことがたくさんあるんだ・・ねぇ神様・・
奇跡でもなんでもいいから・・
また一緒に手を繋いで
歩きたい
くだらないことで笑いあって
君の笑顔がみたい
そんな俺の思いを悟ったのか彼女はふっと微笑んだ
胸が苦しくて
言葉にならなくて
彼女は
かぼそい声で
「ありがとう・・」
そう俺に言った
握っている手から力がスッと消え、まぶたがゆっくり閉じた
願いは通じなかった
もう聞くことのない声
もう感じることのない温もり
二度と見れない笑顔
悲しくて
悔しくて
ただ泣くしかなかった
ヒマワリの花で飾られた病室には
もう俺しかいなかった
< 続く>
PM11:54分
俺の彼女は
死んだ
大好きなヒマワリの花に囲まれて
彼女の目は最期まで
澄んでいた
ずっとずっと
俺を見ていた
あのとき程
神様を頼ったことはなかった
お願いだから・・
彼女を救ってほしい・・まだ伝えきれてないことがたくさんあるんだ・・ねぇ神様・・
奇跡でもなんでもいいから・・
また一緒に手を繋いで
歩きたい
くだらないことで笑いあって
君の笑顔がみたい
そんな俺の思いを悟ったのか彼女はふっと微笑んだ
胸が苦しくて
言葉にならなくて
彼女は
かぼそい声で
「ありがとう・・」
そう俺に言った
握っている手から力がスッと消え、まぶたがゆっくり閉じた
願いは通じなかった
もう聞くことのない声
もう感じることのない温もり
二度と見れない笑顔
悲しくて
悔しくて
ただ泣くしかなかった
ヒマワリの花で飾られた病室には
もう俺しかいなかった
< 続く>
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