軌跡
茜色の夕焼けが、とても綺麗で見とれていた。
溜め息と、ぽっかりと空いてしまった心の穴… 嘘、家族、未来…
わたしは、広瀬のことを考えていた。
広瀬とは、大学時代からのつき合いで、わたしの友達のバイト先の同僚だった。
当時、わたしには彼氏がいた。
でも、上手く行ってなく「距離をおこう」と言われていた時だった。
わたしは、広瀬のバイト先に度々遊びに通うようになっていた。
‘リトルショパン’という、小さなカラオケ屋が、いつしか、わたし達の溜まり場になっていた。
今振り返ってみても、古きよき時代とは、間違いなくあの時だった。
あれから10年、あの頃の仲間は、結婚したり、子供が出来たり…会社を立ち上げたり…
わたしは2年前に、結婚をして、一児の母となっていた。
広瀬は、5年つき合った彼女と、最近別れたらしい。
当時、広瀬とわたしは、肉体関係があった。常に、どちらかに恋人がいたから、つき合うこともなかったけど、あの頃わたしは、広瀬のことが好きだった。
広瀬は思いを口にするようなタイプではなかったし、どちらかと言えば、寡黙な方だった。
広瀬の気持ちは、いつも掴めなくて、思いは一方的だと、なんとなく感じていた。
広瀬との関係が途切れたのは、わたしが体調不良で、実家の広島に帰ってしまったからだった。
溜め息と、ぽっかりと空いてしまった心の穴… 嘘、家族、未来…
わたしは、広瀬のことを考えていた。
広瀬とは、大学時代からのつき合いで、わたしの友達のバイト先の同僚だった。
当時、わたしには彼氏がいた。
でも、上手く行ってなく「距離をおこう」と言われていた時だった。
わたしは、広瀬のバイト先に度々遊びに通うようになっていた。
‘リトルショパン’という、小さなカラオケ屋が、いつしか、わたし達の溜まり場になっていた。
今振り返ってみても、古きよき時代とは、間違いなくあの時だった。
あれから10年、あの頃の仲間は、結婚したり、子供が出来たり…会社を立ち上げたり…
わたしは2年前に、結婚をして、一児の母となっていた。
広瀬は、5年つき合った彼女と、最近別れたらしい。
当時、広瀬とわたしは、肉体関係があった。常に、どちらかに恋人がいたから、つき合うこともなかったけど、あの頃わたしは、広瀬のことが好きだった。
広瀬は思いを口にするようなタイプではなかったし、どちらかと言えば、寡黙な方だった。
広瀬の気持ちは、いつも掴めなくて、思いは一方的だと、なんとなく感じていた。
広瀬との関係が途切れたのは、わたしが体調不良で、実家の広島に帰ってしまったからだった。
感想
感想はありません。