携帯小説!(スマートフォン版)

トップページ >> ファンタジー >> ゴーレムマン・2話

ゴーレムマン・2話

[494]  びりー  2007-11-09投稿
僕の手は何かを【つかむ】ためのものなのでしょうか?

僕の手は何かを【壊す】ためのものなのでしょうか?

僕の手は何かを【守る】ものであってほしかったんだ。



僕自身が【ゴーレム】になったんだと気が付いて、いつの間にか眠っていた。
目覚し時計はヘリのプロペラ音だった。

町の人は避難勧告が出たらしく、もう誰の声も聞こえなかった。

僕はヘリに注意しながら、自分の体のカケラが落ちない様にそっと立上がる。

空をこんなに近くで見たことは無かった。
地平線、水平線すら見え地球を丸くすら感じた。


僕は町を見下ろす。
美しい町、僕が育った町。
....今は廃墟とすら化しているが....

....!....

動く車が見えた。
車は銀行へ入っていった。
僕はそれが気になり眺めていた。

まさか強盗?
よく見ると、廃墟と化している町には、まだ多くの人間の姿が見えた。

ビルのガラスを破り、そこから大量の荷物を運ぶ人。
その荷物を横から奪う人。
その荷物もまた横から奪われる。


僕の町は、僕のせいで壊れてしまったの?


僕は叫んだ。
やめて!!町を壊さないで!!
伸ばした手は、建物を破壊し、人を飲込んでいった。

僕の手は【守る】事は出来ないのでしょうか?

僕は気が遠くなり、眠りに付いた。
眠りから覚めたら【人間】に戻ってますように....と祈り。

感想

感想はありません。

「 びりー 」の携帯小説

ファンタジーの新着携帯小説

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス