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ゴーレムマン・5話

[444]  びりー  2007-11-18投稿
最近、僕は楽しみだった。
子供達が僕の所へ遊びに来るのが。
同時に不安だった何時まで僕と(で)遊んでくれるのかと。

僕は笑った。
ゴーレムの姿になって初めて。
自分自身がこんな考えをするのかと。



でも、僕の不安は意外....いや、当然にも早く来た。

男の子
【....もう一緒に遊びたくない】

女の子
【何で!?】

ケンカをした分けでもなく、突然の言葉に女の子はオロオロとしていた。

....僕にも同じ事が在った。
幼稚園で仲の良かった女の子。
友達の冷かしが恥かしく、同じ事を言って遊ぶのをヤメたっけ。
僕にとって【初恋】の人。

男の子は女の子を置いて走って帰った。

女の子は、僕の膝で日が暮れるまで泣いていた。


僕もこんな風に、初恋の女の子を傷つけたのかな?
今、僕にこの女の子にしてあげられる事は無いのかな?


でも、僕の声は届かない。
僕の手は固い岩でしかない。
....そばに居よう。
ただ【見守ろう】この子供を
あの男の子も
【子供達を見守ろう】

それから、子供達は僕の所で遊ぶ事は無くなった。
あの日、男の子と女の子が遊ばなくなって、僕は子供達を待ち続けた。
この場所で座り、人の行来を見、雲を眺め

月日は流れ何年たったのだろう?

待ち続けた日はきた。
男の子
【....好き、なんだ付き合って欲しい】

女の子
【子供の頃、私より友達を選んだのに?】

男の子
【あの頃の俺はガキだった!!
今の俺なら君を、この【EMETE】の前で誓える!!
....そばに居て欲しい!ずっと!】

女の子
【....それじゃ、結婚の告白だよ】

女の子は嬉しそうに微笑み泣いていた。
男の子はそっと女の子を抱締めた。
僕がゴーレムでなければ、満面の笑みで笑っただろう。
祝福しよう。この2人を。
【見守ろう】この2人を。

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