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水溜まりに手をふる男(第12章完)

[462]  ポロンチョ牡丹  2007-12-10投稿
水晶は、一瞬フッと光を弱めて、ズバンと弾けるように光を放ち出しました。

体を光がつきぬけて、辺りが真っ白になり、何も見えなくなった次の瞬間、今度は目の前が真っ暗になりました。

薄目を開けると、、暗い暗い路地の上…。

空には月が…
そして、足もとには、丁度人がスッポリ入るくらいの…

水溜まりが一つ。。

チロチロ月明かりを反射させています。

(……あの婆ちゃんに、ありがとうを言い忘れてた。。)

僕はまわりに婆ちゃんがいないか確認し、
何の変哲もない水溜まりを覗きこみました。

そして、その水溜まりに向かって…

……手をふったんです。

え…?

今、僕が何をしているかって??

未来の自分に、手をふりかえしてるんです?。

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