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タロベエとジロベエ(第2章)

[470]  ポロンチョ牡丹  2007-12-11投稿
「阿呆。」

「へ?何ですか?」

「阿呆っちゅうとんねん!」

「へ?あ!わっかりますか!!」

「わからいでか!ほんまにどもならんやっちゃでお前は。」

タロベエとジロベエは幼なじみです。
お察しの通り、タロベエはちょっと抜けた天然で気前のよい性格。一方でジロベエは、ちょっと口の悪いへそ曲がりな性格でして。
両極端とも言えるタロベエとジロベエなのですが………

「ジロベエは〜ん…ジロベエは〜ん。」

「何や。」

「ちょっと見ておくんなはれ。全くもって今日の空は実に綺麗でんなぁ〜…。」

「何やお前、、急に天気がええとかぬかしけつかって…。
そやからお前はアカンねん!。」

「へぇ?アカンねんて、、何があきまへんのや。」

「たるんどる…。」

「へ?」

「たるんどる…。」

「た、たるんどるて、、あんさんもそんなたるんどるあたしと一緒になってやることないから、ただポケぇ〜…っと空眺めてまんがな。
あたしが空の事言うたからって、なんであんさんにそこまで言われなあかんのです?」

「…お前……、…お前、頭のネジ緩んでるくせに、ようそうやって痛いとこ突いてくんなぁ。」

…とまぁ仲良く小言を言いあえる仲でございまして、こんな話を飽きもせず毎日毎日、暇な時があっては、たわいもない話に花を咲かせておりました……

「ジロベエは〜ん」

「何やねん。」

「ジロベエはんて、今年でいくつにならはったんです?」

「何やまた急に、お前ワシと幼なじみやろ?そんな事も忘れたんかいまったく。。今年で15や。」

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