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タロベエとジロベエ(第5章)

[464]  ポロンチョ牡丹  2007-12-12投稿
「ジロベエは〜ん…」

「おう!来たかー。」

「へぇ、最近あたしど〜も、体の調子が悪くて…。。医者に診断してもらったんです。
レントゲン写真の結果、肺のリンパ節にど〜も腫瘍らしい黒い影が写ってたみたいでして。

いや写真だけではそれがウイルス性のものか腫瘍なのかわからへんのですけどね。
へぇ、心臓もね、肥大心やゆうて、まぁ活動が弱くなってる心臓のまわりに筋肉がついていく病気なんですけどね…」

「ちょ、ちょっと待て、お前、。犬語喋れ犬語を??!」

「へぇ、そやから、もしも癌で手術せんとあかんくなっても、あたしの体は手術に耐えられる体でもなければ、歳でもないっちぇな、ま、そうゆうわけです…。」

「な‥、何やて!へぇ?お前そんな体悪かったんかい!
お前…、ワシお前…、ワシお前だけなんやで!
ワシの友達はお前だけなんやで!!」

「へぇ、ほんまにおおきに…。はぁ〜、そやけどジロベエはんは元気そうでよかった〜。
おおきに、ほなあたしはこれで……。」

「おうおうおう!お前体大事にせぇーよ!休養とって、ゆっくり休んで治し〜や!!」

「へぇ、おおきに…また来ます〜…。」

そう言ってタロベエはトボトボと、また来た道を帰っていきました。

三日後…
外はしんしんと雪が降り………

ガタガタガタ…ガタガタガタ…(うぅ〜…、寒い。。とうとう積もってきょったでぇ…、、うぅ〜…寒い。。そういえば今日もあいつ来〜へんかったなぁ……。体悪い言うとったけど、。ぶるっ。寒いなぁ〜…あいつどもないんかなぁ…。。心配やなぁ〜……寒いなぁ〜…心配やなぁ〜…。。)

ジロベエがそう思っていいると、タロベエがヨロヨロと雪の上を歩いて来るのが見えました。

「うわぁ〜タロベエ来てくれたんかー!どうしてたんやー!!」

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