携帯小説!(スマートフォン版)

トップページ >> SF >> 〜Stliker〜哀編(103)

〜Stliker〜哀編(103)

[384]  焼き魚  2008-01-05投稿
光が一切射さない廃工場内で懐中電灯に照らされながらガイラーによる詰問を受ける結奈。
そこに突然、ワックスを片手に持ったギャル男ファッションの男が現れた。

ギャル男「その女は俺を探してるんだよ」

結奈はその男の声に反応し声のする方向に顔を上げた。
その声には聞き覚えがあった。

ガイラー「ここへ何しに来た瀬崎隆也!!」

ガイラーがギャル男に対して罵倒の言葉を添えて吐き捨てた。

結奈「隆也!?ねぇ隆也なの??」

暗闇の奥から現れたギャル男は以前と風貌が変わらない瀬崎隆也本人であることがはっきりと確認出来た。

隆也「バンバン久しぶりじゃん!!結奈!!元気してた?」

隆也は笑顔で結奈にかえした。
直後にガイラーが隆也に近付き顔を合わせた。

ガイラー「貴様をここへ呼んだ覚えはない!!さっさと出ていけ!!!」

隆也はおどけた表情を見せ、言葉を返した。

隆也「何怒っちゃってんの?手柄をあせるとろくな事にならないよ」

ガイラーは隆也の胸倉を掴んだ。

ガイラー「貴様ぁ!!」

隆也「図星だったの?おぉ怖い…それより」

隆也はガイラーを突っぱねると結奈に近付き、しゃがんだ。

隆也「俺の事、捜しに来てくれたってことはその気があるんだ?だったらそう早く言えばいいのに?!」

次の瞬間、結奈は隆也の鼻先に頭突きを決めた。
隆也はその場にうずくまった。

結奈「バッカじゃないの!?あんた、綾香がどれだけ心配してるか考えた事ないの?!」

隆也は起き上がる際に右手で結奈をひっぱたいた。

隆也「調子にのるなよ!!お前は俺の手で殺す事は最初から決定しているんだ!!命乞いでもしたら助けてやったものを!!」

隆也は両手で結奈の首を一気に締め上げた。
結奈の意識は急速に遠退いて行く。
その時、新たに現れた革命教団の兵士が隆也に耳打ちをして下がった。
隆也は手を緩めると立ち上がり、ガイラーの方を 振り向くと

隆也「早速“獲物”が“仕掛け”に掛かった見たいだな。早速様子を見に行ってくるよ」

隆也は再び暗闇の中に向かい歩き始めた。

隆也「その女は俺が殺すから最後までとっておけよ」

感想

感想はありません。

「 焼き魚 」の携帯小説

SFの新着携帯小説

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス