アジアンブロー ‐最上級の愛の物語‐・14
‐第9章 皇太后ライカの秘密 ‐
「失礼致します。ライカ様。」
「シナ将軍、お疲れ様でした。もう 気が付いているとは思いますが… 」
シグマが王となった今、ライカの身分は皇太后となった。
東大国のしきたりに従わなくてはならないのだ。
シナの表情が一瞬 曇った。
「シナ将軍、そう悲しい顔はなさらぬ様…
私は自分の運命はそのまま受け入れる覚悟は出来ています。
それより… 心配な事が…」
「ライカ様、何か…?」
ライカが取り出して来た物。
それは 人の頭より大きな水晶だった。
「こ、これは…」
「シナ将軍、驚かれたであろう… そなただけに 真実を伝えねばならないと…
私が明の国から来た事は言うまでもなくご存知の通りです。
実は、 私の家系は代々予言師として 今日まで、その血統を受け継いで来ました。
しかし… シグマが誕生した瞬間に… その血筋が途絶えてしまったのです。
理由は 分かりませんが…
予言師の家系は皆、誕生の時に 手の甲に赤い龍の痣(あざ)が出来るのです。
シグマには… それがなかった…
私の父が亡くなる前に伝えてくださっていた言葉の内容が…
予言師ポッサムの末裔である 私達の危機が近づいているのです。」
「ライカ様、あの予言師様の末裔だったのですか!?」
「そうです。 代々伝わってきた この世の最期… それについての一節…
赤い龍が姿を消さんとする時、世の中は大きく変わるであろう。
北の方角に裏切りが起こり、多くの民の血がながされる。
サランを信じる者は救われる。
サランは信じる者の中にいる。
サランは希望であり、命の源である。
シナ将軍、 後数日でソムラ峰に経たなくてはなりません。
大丈夫。 シグマはもう… 后を決めましたから…
将軍、貴方は勇敢な武将です。
どんな困難にも打ち勝つ力を持っています。
ただ… 何時までも安泰は続かないのです。
それが人の世…
私はこれから やらなければならない事があります。
それが…私の使命なのです。
北の族(やから)にら十分気をつけて下さい。 使者を送ります。
私はサランを信じています。」
数日後、ライカと侍従たちはソムラ峰へと旅立った。
「失礼致します。ライカ様。」
「シナ将軍、お疲れ様でした。もう 気が付いているとは思いますが… 」
シグマが王となった今、ライカの身分は皇太后となった。
東大国のしきたりに従わなくてはならないのだ。
シナの表情が一瞬 曇った。
「シナ将軍、そう悲しい顔はなさらぬ様…
私は自分の運命はそのまま受け入れる覚悟は出来ています。
それより… 心配な事が…」
「ライカ様、何か…?」
ライカが取り出して来た物。
それは 人の頭より大きな水晶だった。
「こ、これは…」
「シナ将軍、驚かれたであろう… そなただけに 真実を伝えねばならないと…
私が明の国から来た事は言うまでもなくご存知の通りです。
実は、 私の家系は代々予言師として 今日まで、その血統を受け継いで来ました。
しかし… シグマが誕生した瞬間に… その血筋が途絶えてしまったのです。
理由は 分かりませんが…
予言師の家系は皆、誕生の時に 手の甲に赤い龍の痣(あざ)が出来るのです。
シグマには… それがなかった…
私の父が亡くなる前に伝えてくださっていた言葉の内容が…
予言師ポッサムの末裔である 私達の危機が近づいているのです。」
「ライカ様、あの予言師様の末裔だったのですか!?」
「そうです。 代々伝わってきた この世の最期… それについての一節…
赤い龍が姿を消さんとする時、世の中は大きく変わるであろう。
北の方角に裏切りが起こり、多くの民の血がながされる。
サランを信じる者は救われる。
サランは信じる者の中にいる。
サランは希望であり、命の源である。
シナ将軍、 後数日でソムラ峰に経たなくてはなりません。
大丈夫。 シグマはもう… 后を決めましたから…
将軍、貴方は勇敢な武将です。
どんな困難にも打ち勝つ力を持っています。
ただ… 何時までも安泰は続かないのです。
それが人の世…
私はこれから やらなければならない事があります。
それが…私の使命なのです。
北の族(やから)にら十分気をつけて下さい。 使者を送ります。
私はサランを信じています。」
数日後、ライカと侍従たちはソムラ峰へと旅立った。
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