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ラッキーカラー

[565]  サスケ  2008-01-17投稿
今日こそ言わなければ…
拓也は決心していた。大学1年の夏から同棲している夏子に別れをきりだすのだ。就職活動が始まる前に。
朝起きると夏子はいなかった。まだ8時前なのにどこに行ったんだ?

オレが夏子と出会ったのは大学一年の春。サークルの飲み会で意気投合した。得に格闘技好きなオレにとって、夏子が空手でインターハイ3位に入賞した話には興奮した。ルックスもそこそこだったのでその日オレは夏子を家に誘い………

てな具合に過ちを犯してしまったのさ〜。もう堪えれない!だって彼女は西川史子もびっくりするほど…

ドSなんだもん。

同棲して初めて知った。夏子のプリンを食べると得意の回し蹴りが。待ち合わせに一秒でも遅れると三段突き。口答えには平手かローキックがついてくる!

「拓也はあたしのペットなんだよ!チワワなの。目の上を押したら目が飛び出そうなんだもん。」

やめてって言ったらこう返される。わけわからん。なんて女だ。

目覚ましテレビをつけながら歯を磨く。星座ランキングは〜と…

「今日のBADな星座は乙女座のあなた!ごめんね〜」
女子アナがかわいく言う。てかオレじゃん!やっぱ今日はやめようかな〜。

「でもそんなあなたを救ってくれるラッキーカラーはこれ!淡い恋を連想させるピンク!」

ピンクとかめったにないじゃん。

ふとテーブルに目を落とすと、ピンクの布が覆ってある皿が置いてあった。その横に夏子の置き手紙が。

(拓也の朝御飯だよ)

お、たまには彼女らしいこともするんだなぁ。ひらり。

ドックフードだった。

…やっぱり今日はやめとこかな〜。


つづく!

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