「かぁちゃんの手」
あの日久々に、かぁちゃんと向き合った。
「ちゃんと飯食べよるね?体調崩さんごとね。」
泣きながら俺に言った。
震えた声で精一杯の言葉だった。
その声は静かな面会室に響いた。
そして俺の心にも響いた。16才終わりの冬 福岡少年鑑別所での事だった。
「ちゃんと飯食べよるね?体調崩さんごとね。」
泣きながら俺に言った。
震えた声で精一杯の言葉だった。
その声は静かな面会室に響いた。
そして俺の心にも響いた。16才終わりの冬 福岡少年鑑別所での事だった。
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