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同窓会hell。?

[472]  あちぇ  2008-01-21投稿
ガタタン!!

椅子がこけた。

関西の人なら「なんでやねんっ」と思いきり突っ込んだだろう。


「き、奇遇ですね!お、俺も滝です」

…なんだこりゃ?俺が偽物みたいじゃないか。


「出たな偽物!お前と俺のどっちが真の滝か、勝負しようぜ」

盛り上がってる一同。

「い、良いよ!やってやるよ」

目標は5万円獲得の阻止に変更。
昔から性格がねじまがってたし島の奴らとは馴染めなかった。

再会して今更どうこうと言う問題でもない。


一同がで静かだ。でも、皆のギラギラした目に5万円が見える。

「と、ととりあえず、乾杯しません?」

人に見られるのには慣れてない、声が震えてる。

「あ、そうだな。乾杯。」

全体的に神妙な感じだ。


皆の自己紹介が始まった。


皆、中学から一緒らしい。
俺だけが私立に行ったらしい、偽物を作るにはもって来いなわけだ。

自己紹介が終わった。
バーの店主がおつまみを持って来て、次々に手が伸びている。

「ねぇ、滝君って童貞?」

静まる一同。だが御下劣な質問だからじゃない。

5万円のヒントになるからだ。

「いや、最近まで彼女いたよ」

ビール腹の男は言った。

俺に皆の視線が来る。

「どど、童貞だよ」

質問がビール腹に浴びせられる。

俺は童貞じゃない。
入社するまでは大学で数えるくらいの人とシた。

まぁ別に良いケド。

思案に暮れていた時にビール腹の声が聞こえた。
「大学では対外プレイボーイだったよ」


…嘘だぁ。

どこまで知ってるんだ?

むしろ何処まで調べたんだ?

「大学じゃあ美術サークルに入ってたよ、あの時は良かったな」

ボロが出ない。大学では美術サークルに入ってたのも確かだ

まぁ俺が偽物だと言われて皆5万円チャラだ。

「今仕事は?」ハゲが発言。
「お、俺は商社マンになった」

「じゃあ俺は総理大臣だ」

…何を言っているビール腹。
でも皆笑ってる。酒で皆が出来上がりつつある。

ちょっとトイレに行こう。とトイレに立つ。

そこで会ったトイレから出て来た女、こんなのいたっけか?という可愛さ。

「久しぶりだね。滝君」

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