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同窓会hell。?

[402]  あちぇ  2008-01-22投稿
あれ?さっきこんなかわいい小娘いたか?

「あ、信じてくれるんだ。俺偽物かもよ?」

彼女の綺麗そめた茶色い髪がふわっと揺れた。

「別にどっちでも良いよ。そんな事…。でも、」

ちょっと背が低いくらいだ、165cmくらいかな。
全体的にピンクだが、下品な色じゃない。桜に反射した白いセーターみたいな色。スカートは長めで、尻軽そうな女じゃなかった。
「あなただと良いな。」

「え。うん」

なんだあの子は。発狂するくらい可愛い。
あの子なら5万円とられても良いかな。
…でも5万円だ。
リアルに欲しいしな。
でもせめて…あの子のメアド欲しいもんだなしかし。
あんなのいたかな?
学校に。

「誰か入ってるの?」
後ろから声がした。

…あ、トイレ入ってないや。
振り返ると、学級委員だった和代(かずよ)が後ろにいる。

「いや、次俺なんだけど立ちくらみしてた」

駆け込んで扉を閉めた。

途端に静寂だ。

…全然楽しくない同窓会だな。
でもあの子可愛いよな。
なんて思いながら用を済ませた。

席に戻る。

どんちゃん騒ぎだ。
もう俺が偽物であれ本物であれどうでも良いようだ。

さっきトイレで会った娘が独り手酌で呑んでいた。
誰も見てない隙に横に座ってカウンターでハイボールを注文した。

「よく呑めるね。」
口火を切った彼女。
「もぉ大人になって二年ですから」

「大人2歳か。」
「うん。…でさ、名前。」
「紗耶。近藤 紗耶…滝君とはあんまり喋らなかったね。」
「さや…へぇ、変わったね。」
「変わったかな?」

「変わったさ!明るくなったんじゃない?」

「フツーだよ。特に何も変わってない。」

「今…何してるの?」

「服とか売ってる、滝君は?」
「さっき言ったけど、リーマンだよ。…あの頃は絶対なりたくないと思ってたけど、なってた。」

「…賞金稼ぎだったかな」

彼女が笑みをこぼす、いちいち反応にドキッとしてる。
「賞金かけられてんじゃん」

確かにっ!だけど不本意だから。全く余興があるとか考えてなかったし。
「まぁ、アタシさ、滝君嫌いじゃなかったよ。」

なんだ?彼女…俺のハイボール飲んでる…え?

飲めないのかよっ!!!

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