携帯小説!(スマートフォン版)

トップページ >> 恋愛 >> 恋した純子、だわいわいな3

恋した純子、だわいわいな3

[398]  京野一芽  2008-02-01投稿
凍ったコンクリートふみつけて、あたいは探しにいくわいな。つめたい風をあびながら、あたいは探しにいくわいな。
このかど曲がって、あのかど曲がって、あたいは探しにいくわいな。
そしたらふいに、現れたんだわいわいな。赤い屋根のあのひとだわいな。
あたい、ドキッとしたわいな。いっしゅん隠れたわいわいな。勇んであいさつしたわいな。
いぬころいないの言われたわいな。あたい困ったわいわいな。
放牧してると言ったでわいな。おかしいでわいな。恥ずかしわいな。あのひと困ってしまったわいな。目、ふたりで同じほう、そらしたわいな。
そしたら見つけたわいわいな。ふたりで見つけたわいわいな。とおくでおしっこ、してるでわいな。あちこちそちこち、してるでわいな。
あのひとは「あっ」て言ってからバッと、走ったわいな。
すてきだわいな。見とれたわいな。
だからあたい、あのひとのいぬころ忘れてたわいな。しまったわいな。まずったわいな。リード持っておけばよかったわいな。
あたいのこころ、コンクリートみたいに凍ったわいな。涙でてきたわいわいな。
けれどもいぬころ、いたわいな。しずかにお座りしてるでわいな。あのひと見つめているわいな。
おどろいたわいな。いぬころよしよし、えらいでわいなー。やっぱり赤い屋根の、いぬころだからでわいわいな?
あっ、もどったわいな。来たわいな。いぬころ抱えてきたわいな。
映画のワンシーンみたいでわいな。
それみたらあたい、やっと気付いたわいわいな。うれしいわいな。恥ずかしわいな。あたい、あのひと(好きわいな)って。
いっしょに散歩、したわいな。ふたり並んで、したわいな。
いぬころいつもより可愛いわいな。またまたおしっこ、するわいな。可愛いわいな。
あたい立ち止まって待つわいな。するとあのひと、待っててくれるでわいわいな。
あたい感動したわいな。ますます好きに、なるわいな。
だけどももう、さんぽ終わってしまうんだわいな。
わざとゆっくり歩くんだわいな。しずかにしずかに歩くんだわいな。
そうしてわかれ道に来たわいな。
あたい右に、行くわいな。あのひと左に、行くわいな。
さよならあのひと、さようなら・・・・・・。
夕方ふたたび会うわいな。終り

感想

感想はありません。

「 京野一芽 」の携帯小説

恋愛の新着携帯小説

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス