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アビリティー

[429]  ∞ドラ∞  2008-02-11投稿
午前8時。



チリリリリリーン!!


?『ふぁ〜』

?『悠!!早く起きなさい!』

物凄い母親の怒鳴り声だ。

悠『ヤベェ!遅刻だ〜。』


ドタドタ…


20分後。


悠『行ってきます!!』

この少年の名前は、風見悠。市内の吾醍高校に通うごく普通の少年である。


悠『遅刻なんて初めてだなぁ』

悠は遅刻なんてしたことなんてなかった。


テレビ『吾醍市内で最近、物騒な怪事件が起こっています。この事件が起こる直前に、激しい地震が起こっているので外出中の方は気をつけて下さい。』


悠は、珍しく携帯でテレビを見ていた。


悠『最近、嫌な空気だよな』


悠は、ため息をついた。
その時、大きな地震が起きた。


悠『うわ!!』

この地震は、立っているのは不可能な程激しい揺れだった。


悠『!?』


ドスン!!


悠の目の前には、巨大な蝶のような怪物がいた。

怪物『お前はアビリティーか?』

怪物は、尋ねる。

悠『は? アビリティー??』

もちろん悠には何の事だか分かるはずもなかった。


怪物『お前は、ハズレ』

そう言って怪物は、悠に襲いかかろうと身構えた。


悠『マジかよ!!』


悠は、必死で逃げようとしたが体が動かなかった。


怪物『バイバイ♪』

怪物が悠に襲いかかろうとした時、


ドカーン!!


何かが、爆発するような衝撃で悠は吹き飛ばされた。


悠『な、なんだ!?』


悠は何が起きたか分からなかった。

怪物『クソ!』

怪物は、なぜか消えていった。


悠『何が起きたんだ?』

そして、悠が見たものは光の塊らしき物体だった。


悠『なんだあれ?』


光の塊に悠が近付く。


塊『オマエノナマエハ?』


光の塊は、悠に名前を聞いた。


悠『風見 悠っていいます。』

悠は、答えた。


塊『悠か。』

悠『あのーあなたは?』
塊『俺は、名乗る程の奴じゃない。』


悠『そうですか……。あっ、そういえば、さっきの怪物は何なんですか?』

今度は悠が質問する。

塊『あれは、グラード。人間の命を奪うものだ。』

塊は言った。


悠『命を奪う!?』

悠は驚愕した。


塊『ところで、お前はグラードと会話をしたか?』

悠『質問されたから、答えたけど……』

その時、塊の光が倍増した。

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