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くろ黒クロ ?

[361]  ロブ  2008-02-19投稿
「事務所?何の事務所ですか?」

深野は外れかけた看板を見上げる。

「何だったっけ、探偵?いや、何でも屋か?忘れた」

朝倉は適当に答えるとずかずかと事務所に入っていった。

「おーい、ガキども元気にしてたか?」

いきなり入ってきた2人組に事務所の中にいた2人は妙に慌てていた。

「…朝倉さん…!?何しに来たんすか!?」

いつもクールな京介の反応はどこか違和感があった。

「朝倉さん俺はやめろって言ったのに京介がやれってうるさくて…」

宗太はいつもの調子だ。

「は?何が?また何かしたのか?」


京介はさりげなく宗太に近づいた。

(バレてない…!宗太…!優を隠しとけ!)

ガチャ

「あ…」

何も知らない優は2人の気も知らずトイレからでてきた。

「この人達…誰?」

優は朝倉達2人を指差した。

「あ!朝倉さんこの子!」

京介は深野の急な大声にギクリとした。

「ち、違うんすよ!こいつは昨日……!」

「いや、ちょうど良かった」

京介は朝倉の一言に拍子抜けした。

「え…ちょうど良いって…?」


どうやら朝倉の話によれば優は昨夜銃殺されたある大物の娘らしく優はその犯行の唯一の目撃者らしい、犯人も今ごろ血眼になって優を探しているのだろう。

「犯人の目星はついている。だがその犯人を捕まえるには俺ら普通の人間が相手するにはちょっと無理がある」

「そうか…普通の人間が保護するより俺らが預かってたほうが安全ってことか…」

3人の会話に1人ついていけてない男がいた。

「あの〜ちょっといいですか?さっきから話を聞いてたら…なんか2人が人間じゃないみたいなんですけど…」

「いや、人間だがこいつらはちょっと特別だ」

深野は眉をひそめあきらかに疑問を感じている。

「信じるかはお前しだいだが何が人間と違うか…一応説明が必要だな」

そう言うと朝倉は京介を指差した。

「通常人間は20〜30%の力しかだせないが、こいつの場合リミッターを外すことができる。最高99%まで力が出せるらしい」

「まぁ俺は60%しか力を出したことないけど」

次に朝倉は宗太を指差した。

「で、こいつは野生動物なみの五感を持っている。警察犬いらずだ。」

「犬扱って…ひどくないすか?」

それでもやはり深野から疑問が消えることはなかった。

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