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ソードメーカー2―?

[656]  いっと  2008-02-23投稿
朝食の後、ロイは道場の床を掃除していた。
家の道場より少し小さいかなあ―\r
ロイがそんな事を考えていると、表口の扉が開いて、「お早うございます!」
という、威勢のいい挨拶が聞こえてきた。
そこには剣を腰に提げた、一人の少年が立っていた。短髪で活発そうな風貌をした少年は、怪訝な表情でロイを見た。
「あんた誰だ?ミリスさんやエミリアさんに弟はいないはずだし…まさかお前、どちらかの恋人か!?」
少年はそう言うと、両手で頭を抱えながら天を仰いで、
「くそっ、俺の、俺の姉妹丼の夢がああっ!」
と、叫んだ。
「…」
ロイは唖然としながら、
何言ってんだ、こいつ…―と、心の底から思った。
「くそっ、こうなったら、勝負だ、ヒョロリン!」
「は?ヒョロリン?」
「痩せててヒョロヒョロだからヒョロリンだ、文句無えだろ!」
「文句有るよ!っていうか、僕の名前はロイだ、ヒョロリンじゃない!」
「んなことはどうでもいい、俺の野望の邪魔をするものは許さん!」
少年は燃える目でそう言うと、腰の剣を抜き放った。「さあ剣を抜け、勝負だ、ヒョロリン!」
「何考えてるんだ、勝負なんてできる訳無いだろ!」ロイは声を荒げて、言った。

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