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黒豆とバッタ

[347]  卓上の馬  2008-02-29投稿
黒豆とバッタは喧嘩をした………。


理由はない、あるとしたらそれは互いの気持ちの交差………。


本当に小さい歪みだったのに………。


それはだんだん大きくなった………。


黒豆は誰も信じられなくなった………。


だから黒豆は寂しくて自分がこわくなって楽園を抜け出した………。


暗かった………。


怖かった………。


自分の体が黒いせいで闇はもっと深くなった………。


何処にも手が届かないと知っていても手を伸ばした………。


その時、懐かしい楽園の匂いがした………。


そうして黒豆は楽園に帰って来れた………。





バッタの命と引き換えに………。


黒豆は何故自分が助かってバッタが奈落へ堕ちたのか考えた………。


そして、気付いてしまった自分の過ちを………。





始めからなにも変わらなかったんだ………。



………黒豆も。



………バッタも。



最初から二つは互いを信じていたのだから………。

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