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もう一度君に

[439]  2008-03-01投稿
あの日あたしが
あなたに思いを伝えなければ
こんなことにはなりませんでしたか?


「零〜!」
「え!?慎也!」
「なんだよまた同じクラスかよ!!」
「何ちょっと〜」
花房 零と片岡 慎也の二人は幼なじみ。小学生の頃から零は慎也のことが好きだ。
「にしても俺らすごくね?何年連続で同じクラスなんだし」
「だよね〜」
「よー!!お二人さん♪」 今声をかけてきたのは中1の頃から仲が良い佐伯 あずさだ。
「早く付き合っちゃえよッ!」
「な…ッ!」
「ちょっとあずさ!」
「あははッんじゃね♪」 相変わらずテンションが高いが、とてもいい子だ。 「あずさとか何だし!!」 「おせっかいな野郎だな!」
「え?」

おせっかい

おせっかいって、うちらはもう間に合ってる て事?
「おせっかい…だね…」

あたしがあんたの事好きなの知ってるよね?
思わせぶりなこと言わないでよ。

キーンコーンカーンコーン
「あずさ…」
「ん??」
「あたしが慎也好きなの知ってるでしょ?」
「うん…何で?」
「や…今日告ろうかな…と…ね」
「え!?何なんでえ!!始業式に!?」
「だってずっと好きだったんだよ!?今日思わせぶりな事言うしさ…」
「まじ?がんば!」
「うん…!」

第一部 完

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