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おいっ!

[823]  レオン  2008-03-03投稿
おいっ!

おいっ!

おいっ!

男の声で目が覚めた。

誰かがさっきから
呼んでいる気がする。


眠い目を擦り
辺りを見渡すが…

当然誰もいない。

だって俺は一人暮らし
きっと夢だったんだ。

また寝ようと
横になった時だった。

おいっ!

男の声が
今度は確実に聞えた。

つーっと変な汗が
額を流れた。

誰かこの部屋にいる…


泥棒!?


心臓がバクバクして
動けない。

落着け
落着け
落着け
と自分に言い聞かせる。

近くに何故かあった
金槌をギュッと握る。

おいっ!

声のする方へ
俺は恐る恐る近寄っていく。

ガタガタッ


暗闇で何かが動いている。

息を飲んで
金槌を振りかざす。

ガターン

暗闇で動いていた物は段ボール箱の様で、それが倒れて中から何かがゴロゴロと俺の足元へ転がってきた。

ゆっくり
足元へ目を向ける。

おいっ!
いつまで俺をあんな箱の中に入れておくつもりだよ。

それはそう言うと
ニターっと嫌な笑いを浮べた。

男の生首。


そうか。
そうだった…

俺は昨日
友達を殺したんだった。
バラバラにしたんだった。

おいっ!
よくも俺を殺したな…。

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