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天の詩?

[492]  Joe  2008-03-15投稿
「どうするんですか?」
なに
と荷物の上に腰をおろした。
「一度素っ裸になってもらおうじゃないか。」
「へ?!」
「そっから、どうするのか見てみようじゃないか。」
「はぁ?土方さん正気ですか?」
立ち上がろうとする沖田の肩を

と押さえた。

一枚
また一枚
するんするんと意思を持っているかのように着物が落ちていき、とうとう全て脱げてしまった。
「へぇ、こりゃまた男好みの身体だな。」
おい総司
「見ないのか?」
見るどころではない。沖田は顔を蛸のように赤くして、うつむいたまま首を振った。
「?動かねぇな。」
土方が箱から降りて、覗き込もうとしたとき、
ひゅっ
風が起こって、頬の肉を引っ掻いていった。
「どうやら、総司やはりお前さんに用があるらしいぞ。」
「・・・。」
いっそううつむくのを見て、土方は肩をおとした。
「いい加減にしろよ、坊や。いくらなんでもそこまで嫌がる事はないだろ?・・まぁどのみち、お前が抱いてやるかなんかしなけりゃ、治まんねぇだろうがよ。」
とにかく
「このままにしておいて、外をうろつかれたら困る。総司、見張ってろよ。」
土方はほとほと呆れて部屋を出て行ってしまった。
部屋の外には新八が待っていた。
「どうなった?」
軽く頭を振る土方に、難しい顔で腕組みした。何やら新八がこういう顔をすると、不思議と笑いが込み上げてくる。それをこらえ、
「新八、お前しばらく見張っててやってくれ。何かありぁ、俺は部屋にいるから。」
それだけ言うとさっさと戻ってしまった。
「何かって言われてもなぁ。」
部屋には、相変わらず化物の気配も何もない。
困ったなぁ
新八が頭を抱えた頃、部屋の中では、まだ沖田が下を向いていた。
しかし、みきの方は素っ裸になってから目を開けるわけでもなく、せまってくるわけでもなく、ただ静かに浮いていた。
その事に沖田が気付いたのは、真夜中になってからだった。
変だな
そう思っても目をあげられない。考えた末、目をつむり落ちた着物を手探りで拾い上げ、なんとかそれをかぶせる。
「・・え〜と。」
最初の状態に戻っただけであった。

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