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星の蒼さは 35

[495]  金太郎  2008-03-15投稿
再び放たれた「紅」の光がハル達に降り注ぐ事はなかった。
発射の瞬間、あおかぜが放った3発のミサイルが直撃し、“天使”が態勢を崩したからだ。

「直撃だぞ…!?」

3発のミサイルの直撃を受けても“天使”は全く無傷だった。

(何をやっているの!?早く引き上げて!)

艦長が悲鳴を上げた。

ダメだ……。ここで逃げたらダメだ。
根拠はなかった。ただ純粋にカンと言う奴だ。
ミサイル3発がダメなら…俺達にできる事は…いや、俺達にしかできない事は…

(おい、ハル……)

野口もどうやら同じ意見に達しているらしい。

「…お前もか?」

(らしいぜ)

今、ここで奴の懐に入り込んでいるのは俺達だけ。

「脱出は一緒にだぞ」

ハルの言葉に合わせ、二人はWWのエンジンを思い切りふかす。
WWのエンジンが咆哮し、最高速度マッハ8をいきなり出す。エンジンが吹っ飛びかねない行為だが、もう関係なかった。
機体が騒ぎだす。しかし、もうハルには聞こえなかった。

「食らえ!」

奴の顔を睨み付け、脱出レバーを引く。
勢い良く座席ごと機体外に吹っ飛ばされ、ハルは2機の零が白い天使に突き刺さるのをヘルメットのアイシールド越しに見た。

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