携帯小説!(スマートフォン版)

トップページ >> エッセイ >> 伝えられない子2

伝えられない子2

[486]  レオン  2008-03-17投稿
軽い登校拒否は
小学校生活を
終えるまで
続いた…。

両親は言った
「いじめられてるの?」

違う…。

数少ない友達は言った
「何で学校来ないの?」

分らない…。

学校の先生は言った
「悩みがあるなら聞くよ?」

悩みなんてない…。



もし、
アナタに子供が出来て
登校拒否を起す様な事があったら、無闇に質問しないであげて下さい。

だって
質問されればされる程
自分の中の答えが
分からなくなるんです。

考える暇を与えましょう!!



私が
"これ"を克服した時の事は

はっきり言って
覚えてない…?

いつも飲んでいた
精神安定剤を
いつの間にか手放し

いつも食べられなかった
食事を
いつの間にかオカワリし

発しなかった
言葉を
いつの間にか発し


多分
環境の変化(中学進学)
がそうさせたのだろう。


さて、
それにしても
相変わらず
自分の気持ちを
伝えられない私が
次にぶつかった壁は


『反抗期』だった。


普段気持ちを
ため込んでいる分

吐き出す物は
強烈で、正に『ゴジラ』

暴れまくる私を
制止するのは
父親の四の字固めだった。

私の切れるスイッチは
家のあちこちにあって

いつだったろうか、
家族の笑い声に
無性に腹が立ち
私のスイッチはON?

ビニール傘を手に取り
壁を破壊
硝子を破壊
その他諸々破壊
家族へ向けての威嚇攻撃。

こういうのを
『家庭内暴力』
と言うらしいが…。

そんな我が子に対し
父親のスイッチもON?

張り手に始まり
家一周引きずり回され
ボコボコのケチョンケチョンにされ
最後はお決まりの
四の字固めで
決着はついた。


私の負け…


次の日
泣き過ぎて
大きく腫れた目を
気にしていた私に

父親がさり気なく
"眼帯"をプレゼント
してくれた時は
何となくだが
『親の愛情』を感じた。

しかし
これに懲りる私ではなく
反抗期は続くのであった。

感想

感想はありません。

「 レオン 」の携帯小説

エッセイの新着携帯小説

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス