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ソードメーカー4―?

[530]  いっと  2008-04-10投稿
「耐える…か、難しいな。あ、それより父さん、こんな事をしでかすようなソードメーカーって、心当たりある?」
「いや、無いな」
セイルはきっぱりと言った。
「そもそもどういった狙いなのかが良く分からん。死者が出ていない事を見ても、屋根を壊す程度まで加減して力を使ったと見るべきだろうが…」
言葉を濁して、セイルは首を傾げた。
「まあ、これほど広範囲に渡る力の分散は、余程の熟練者でないと難しいだろうな」
「目撃者の話によると、一つの光が分裂して空から降ってきたという事だったわ。もしかしたら光の…」
「確かにそれが本当なら、その線もあるだろうな。だが、これだけでそう断定するのは、早計だと思うぞ」「…そうね…」
セイルの慎重な発言の意味を理解したミリスは、それっきりその話題を口にしなかった。
「それより、ロイ君はまたすごい疲れてるみたいだけど、何かあったのかい?」「あ…それは、怪我の治療に夢中になりすぎて、魔力の限界に気付かず、こうなってしまったんです。まだまだ未熟ですね…」
ロイは申し訳無さそうに、頭を掻いた。
「そうか。まあ、焦らずにやっていけばいいよ。君は悪い事をしてそうなった訳では無いんだからね」

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