携帯小説!(スマートフォン版)

トップページ >> コメディ >> ラーメンWar

ラーメンWar

[825]  まっかつ  2008-04-17投稿
小麦価格の上昇が止まらない。

いや違う。

小麦自体がもう栽培されていないのだ。

深刻な食糧危機があらゆる穀物を米とトウモロコシに制限さしてしまった。

小麦は生産性が低い―\r

その結果―\r

世界の小麦製品は宝石並に高騰を続けていた。

近未来の話である。















俺こと大池太郎は典型的なキモオタだ。

ボサボサの髪

ヨレヨレの服

当然彼女はいない。

複数の派遣会社に登録して気が向いたら連絡を入れて仕事をもらう。

その日暮らしだ。











とある日のニュース―\r

【遂に世界から小麦の作付けが消えました。現在の小麦価格は1gあたり7000万円です】

ワンルームアパートで俺はいつもの様に床に寝転がりながら中古のプラズマテレビを眺めていた。

1g7000万円?

麻薬より高いじゃねえか。

ちなみに俺の全財産は明日振り込まれる給料を含めて35000円だ。

【小麦製品の価格を繰り返しお伝えします―パスタ100g1200億円・食パン一斤2750億円・うどん一玉880億円】

さして感心もなく俺は朝食を取るべくこたつ兼机に残るカップラーメンに手を伸ばした。

『これ随分前にバイト先でもらったヤツだよなあ―まだ食えるんだろうか?』

俺は立ち上がり、湯を沸かしに流しに向かおうとした時だ。

【カップラーメン一個4000億円】

『な、なにっ!?』

俺はプラズマテレビにかじり付いた。

そして急いでこたつからあのラーメンをつかんで内容表示を確認した。

何度も確認した。

《小麦―100%》

そうだ。

まがいものじゃない。

キャスターの言う通りだとしたらこのラーメンはとんでもない価値がある事になる。

一生遊んでも使い切れない財産に匹敵する。

プラズマテレビを消して俺は床に座り込んだ。

ど、どうしよう―\r

感想

感想はありません。

「 まっかつ 」の携帯小説

コメディの新着携帯小説

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス