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猫のざわめき

[373]  森みの  2008-04-24投稿
白い猫は足元で毛づくろいをしている。
私は足も伸ばせない。
彼は私のベッドの中央に長々と横たわっているのだ。

いつの間にか住み着いた猫。もう、外の世界へは一歩だって行きはしない。

割れるような頭痛がする。今夜は眠れるのだろうか。その前にこの猫を何とかしなければならない。
放り投げるのだ。目を合わせないようにして。
彼は私をじっと読む。私の心底に溜まっている冷たい水の揺れるのを。

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