携帯小説!(スマートフォン版)

トップページ >> ファンタジー >> 月の葉書2部3−4

月の葉書2部3−4

[423]  速見  2008-04-27投稿
風紀が説明し終えると少し辛そうだった。昔を思い出したからだろう

香雲)そう言えば風家と雷家の屋敷はどうなったのです?

香雲は辛そうな風紀を心配しながら聞くと

香雲の父)風家の遺体は正式に供養した。だが、雷家はやはり誰もいなかった

香雲の父の紫雲が言うと

風紀)あれだけやって堂々と居る訳ないか


香雲)なんで雲家も襲撃しなかったのかな?
風紀)2つの一族も一度には相手出来んだろ
香雲)日を改めれば良いじゃん

香雲が反論すると風紀は息詰る

玲雲)風家だけが邪魔だったとか?

玲雲が言うと場が静まった。風家だけが邪魔な理由が分らないからだ

紫雲)この件は後にしよう。ところで風紀は何故月の葉書を?

風紀は、そう問われるとおもむろに上着を脱ぎ上半身裸になると「なっ」皆が息を呑んだ

風紀)これが理由です

風紀が言うがまだ場は静まったままであった。風紀の心臓部分には痛々しく残っている傷跡があったからだ

しかし、この事で驚いているのはナラビだけであった。風紀の傷跡を介抱した雲家は既に知っていた。当時は傷が酷くて止血が精一杯だった。雲ばぁは遠征先に行っていたので月の葉書で治せれなかったのだ

宝玉は本来心臓部分に位置している。雲家が驚いていたのは本来胸にあるべき風家の宝玉が雷家の宝玉に変っているのが黄色く光って見えたからだ

紫雲)何故雷家の宝玉が?

紫雲が驚きながらも口を開き聞く。皆も同じようだった

風紀)2年前の惨劇の時です


〜2年前〜

はぁはぁ

風紀と雷斗の声だけが部屋に響く

風紀)いつもより、しぶといじゃないか

風紀が口を拭うと

雷斗)いつもは、手を抜いてあげてたんだよ

雷斗が憎まれ口を叩くと雷が迸る手で風紀の宝玉を狙ってきたのだ

風紀)なっ

風紀は間一髪で避けたが風紀の横腹にかすった

雷斗)宝玉を抜けば宿主は死ぬんでしょ?

雷斗が笑いながら言うと

風紀)てってめぇ

風紀が怒りながらも風が風紀の手にも迸る

風紀)それはてめぇも同じ事だろ!

戦いは接近戦へと変わった

2人がバランスを崩した時だった

「食らえ!」

2人が悪体勢で無理矢理攻撃をしかけたが

「なっ

2人の手刀が互いの胸に刺さったのだ

感想

感想はありません。

「 速見 」の携帯小説

ファンタジーの新着携帯小説

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス