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桃色の欲望

[717]  殺戮の血ねこ天使 さぁちゃん  2008-04-28投稿
キーンコーンカーンコーン

お昼過ぎ、給食終了後のお昼休みの出来事………

「昼休みだ―――!!!拓斗――!!」
いきなり少年の首の後ろを少女は勢いよく蹴る。
少女の名前は天宮 瑠璃(14)、ここセントレア学園の学生、少年は二ノ宮 拓斗(13)彼もセントレア学園の生徒である。

バギー――ッ ガンッ!

拓斗は勢いよく机の角でうった。
「だー――っ!!」
拓斗は額から血が流れている。「あはっ ごめんっちょー」
ひょうきんな笑い方で瑠璃は誤る。
「どうしたんですか〜?」
そこへのほほんとした声が聞こえた。声の主はクラスメートの野々宮 寧々(13)ことクラス委員長だった。
「暇なの 暇なの、何かして遊ぼーよ」といい瑠璃は拓斗の上でぴょんぴょんとリボンと鈴でくくったツインテール揺らしながら跳ねている。
瑠璃が跳ねるたびに拓斗がぐぱっと血を吐く。
「ダメですよ瑠璃さん、ひとのうえで跳ねては。」
注意する寧々に対して、瑠璃は 「いいの、いいの、拓斗だから。」そう言って拓斗のあたまを踏みつける。
「そうですね、拓斗さんだから大丈夫ですよね。」
二人はクスクスと笑っている。


「て、ぅおぉぉぃい!!」
ちゃぶ台返しのごとく拓斗は瑠璃をぶっ飛ばした。

ばこっ
(机に当たる音)

「んもぅ、拓ぴょんたら乱暴なんだから。」
むくっと起き上がり瑠璃は片手であたまを抑えながら笑う。
「違うだろ!!何かが違うだろ!激しく違うだろ!!何だよそれ!?大丈夫なわけ無いだろ!!」
瑠璃を指差し半泣きで怒鳴る。「いじめか!?酷いぞこれ!!」
「いじめだ。」
瑠璃は即答する。
拓斗はさらに泣きそうになる。 「少年よ、泣きたいなら泣け、胸を貸してやるぞ。」
「だれが借りるか!!」
拓斗は真っ赤になって怒る。
ニヤニヤしながら寧々は拓斗のかたを叩いていう。
「ホントは瑠璃さんの胸で泣きたいんじゃないんですか〜?」
「んなっ!?」
さらに赤くなる。
「おおっ赤くなったぞ。」
拓斗はとっさに顔を隠す。
「瑠璃さん瑠璃さん。」
寧々は手招きして瑠璃を呼ぶ。「ん?」
(ごにょごにょ)
「おお!」
瑠璃は小声驚く。

……………
沈黙が続く。
気になって拓斗は顔を上げる。その瞬間


ふにゅん

何かが拓斗の顔をおおった。


続く………

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